10万円から始める米国ETF投資を始める方法

投資というと「まとまったお金が必要」「専門知識がないと難しい」というイメージをお持ちではないでしょうか。実はたった10万円からでも、世界最大の市場である米国ETFへの投資を始めることができます。
必ずしも大金を貯めてから始めるというよりは、社会人、大学生の時でも十分に可能であることを覚えておきましょう。 (そもそも早ければ早いほど良いです。)
ETF投資とは?
ETF(上場投資信託)は、複数の銘柄に分散投資できる金融商品です。個別株と同じように取引所で売買でき、初心者にとって最適な投資方法の一つとされています。

ETFって株と何が違うんですか?

簡単に言うと、ETFは一つの商品で複数の会社に投資できるんですよ。例えばS&P500のETFなら、500社に一気に投資できちゃいます!
特に米国ETFは世界最大の経済大国の成長に連動するため、長期的な成長が期待できます。S&P500やNASDAQなどの指数に連動するETFに投資することで、アップル、マイクロソフト、アマゾンなどの優良企業に一度に投資することが可能です。😊
ETFの最大の特徴は「分散投資が簡単にできる」という点です。例えば、VOO(バンガードS&P500 ETF)を購入すれば、アメリカを代表する500社に自動的に分散投資できます。個別株を購入する場合と比較して、リスクを大幅に抑えられるのです。
米国ETF投資を始める方法は、結局金額の問題ではなく、いつ+どのくらいの期間投資するつもりなのかがポイントです。
ETF投資の3つの魅力
- 分散投資:一つの商品で多数の銘柄に投資可能
- 少額投資:1万円程度から始められる商品も
- 手間がかからない:長期保有で資産形成が可能
米国ETF投資の5つのメリット
日本の投資家が米国ETFに注目すべき理由はいくつかあります。その主要なメリットを見ていきましょう。
私も最初は日本の投資信託だけ検討していたんですが、米国ETFの配当金と低コストに驚きましたよ。
年間1%以上もコスト差があるなんて、長期投資では大きな違いになりますね!

1. 世界最大の経済への投資:米国は世界最大の経済大国であり、優良企業の宝庫です。S&P500指数は過去10年間で平均して年率約13%のリターンを生み出しています(2024年10月時点)。日本市場と比較しても、高いリターンが期待できます。
2. 配当金の魅力:多くの米国ETFは四半期ごとに配当金を支払います。例えば、VYM(バンガード高配当ETF)は約3%の配当利回りがあり、インカムゲインも期待できます。この配当金を再投資することで複利効果も得られるのです。🌱
3. 為替メリットの可能性:長期的に見れば、円安傾向が続く可能性があります。円安になると、ドル建て資産の円換算額が増えるため、為替差益も期待できます。例えば、10万円で1ドル=100円の時に投資した場合、1ドル=120円になれば、為替だけで20%のリターンとなります。
4. 低コストでの運用:米国ETFは運用コストが非常に低いことで知られています。例えば、VOO(バンガードS&P500 ETF)の経費率はわずか0.03%です。日本の投資信託と比較すると、年間1%以上のコスト差が生じることもあります。
5. 豊富な選択肢:米国市場には2,000種類以上のETFがあり、投資戦略に合わせた商品を選択できるという大きなメリットがあります。テクノロジー、ヘルスケア、不動産など、特定のセクターに特化したETFも豊富です。
日本から米国ETF投資を始める3つの方法
日本在住者が米国ETFに投資する方法はいくつかあります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう。

米国ETFを買いたいけど、どうやって始めればいいのか分からなくて…

心配しないで!最初は国内のネット証券がおすすめですよ。
日本語対応で確定申告のサポートもあるから、初心者でも安心して始められます。
1. 国内ネット証券を通じた購入:SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの国内ネット証券では、米国ETFを円建てで購入できます。初心者にとって最もハードルが低い方法です。
メリットは日本語対応の使いやすいインターフェース、日本の法律に沿った確定申告サポートなどが挙げられます。
2. 米国ブローカーの利用:Interactive Brokers(IB)やTD Ameritrade、Firstrade等の米国証券会社を利用する方法です。取扱銘柄が豊富で、手数料も安いのが特徴です。
ただし、英語での対応となるため言語の壁があり、確定申告も自分で行う必要があります。また、W-8BENフォームの提出など、海外証券特有の手続きが必要です。
3. 特定の米国ETFに連動する日本の投資信託の購入:iFreeシリーズ(大和アセット)やeMAXISシリーズ(三菱UFJ国際投信)など、米国ETFに連動する日本の投資信託を購入する方法もあります。
この方法は非常に手軽ですが、商品によっては運用コストが高くなる場合があります。また、NISAやiDeCoの枠内で購入できるという利点があります。
米国ETF購入方法比較表
購入方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
国内証券会社 | ・日本語対応 ・確定申告サポート ・入金出金が簡単 | ・銘柄が限定的 ・為替手数料が高め |
米国証券会社 | ・低コスト ・豊富な銘柄 ・取引時間が長い | ・英語対応 ・確定申告が複雑 ・入金出金の手間 |
日本の投資信託 | ・最も手軽 ・NISA/iDeCo対応 ・少額積立可能 | ・運用コストが高め ・選択肢が限られる |
証券会社比較:おすすめの3社と手数料・税金の解説
米国ETF投資を始めるには、まず証券会社の口座開設が必要です。ここでは日本人投資家におすすめの証券会社を3社紹介します。

これも考えてみて欲しいんですが、証券会社選びは単に手数料だけでなく、使いやすさとサポート体制も重要ですよ!
SBI証券は取扱銘柄が多いですが、楽天証券はポイント還元があって長期的にはお得かもしれません。
1. SBI証券:取扱銘柄数が国内最大級で、米国株・ETFの取引に強みを持ちます。最低取引手数料は約5ドル(約600円)からで、為替手数料も比較的リーズナブルです。積立投資にも対応しており、月1万円から米国ETFの定期購入が可能です。
2. 楽天証券:楽天ポイントが貯まる・使えるという特徴があります。米国株式の取引手数料は約5.5ドル(約650円)から。SPU(スーパーポイントアッププログラム)と連携することで、楽天市場での買い物でポイント還元率がアップするメリットもあります。🛒
3. マネックス証券:米国株の取引画面が使いやすく、リサーチツールが充実しています。取引手数料は約5ドル(約600円)からで、「マネックスポイント」というポイントプログラムも用意されています。
次に、投資に関わる税金について理解しておきましょう。米国ETFから得られる収益には以下の税金がかかります:
売却益(キャピタルゲイン):日本では20.315%の税率(所得税15.315%、住民税5%)がかかります。例えば、10万円で購入したETFを15万円で売却した場合、5万円の利益に対して約1万円の税金がかかります。
配当金(インカムゲイン):米国の源泉徴収税10%と日本の税金20.315%がかかりますが、二重課税を防ぐための制度により、実質的には最大で20.315%の課税となります。
ただし、NISA(少額投資非課税制度)を利用すれば、年間の投資枠内であれば売却益・配当金ともに非課税になります。2024年からは新NISA制度が始まり、年間投資枠が拡大されているため、積極的に活用すべきでしょう。

証券会社の米国ETF取引手数料比較
証券会社 | 最低取引手数料 | 為替手数料(片道) | 特徴 |
---|---|---|---|
SBI証券 | 約5ドル(600円) | 25銭 | 取扱銘柄数最大級、積立投資可能 |
楽天証券 | 約5.5ドル(650円) | 25銭 | 楽天ポイント連携、SPUでポイント還元率アップ |
マネックス証券 | 約5ドル(600円) | 25銭 | 取引画面が使いやすい、リサーチ充実 |
※手数料は2024年10月時点の情報です。最新情報は各証券会社のウェブサイトでご確認ください。
少額投資で大きな資産を築く:複利効果と早期開始のメリット
「たった10万円なんて…」と思われるかもしれませんが、投資において最も重要なのは「時間」です。少額であればあるほど、早く始めることのメリットは大きくなります。
その理由は「複利効果」にあります。複利とは「利益に対しても利益が発生する」という魔法のような力です。長期間にわたって複利効果が働くと、驚くほど資産が増えていきます。💰

最初は少額しか投資できなくて不安だったけど、早く始めることの重要性が分かりました!

そうなんです!20代で月1万円の投資を始めるのと、40代で始めるのとでは、60歳時の資産が5倍近く違うんですよ。時間の力は本当にすごいですね。
例えば、月々1万円(年間12万円)を年利7%で運用した場合の資産推移を見てみましょう:
- 10年後:約170万円(元本120万円 + 利益約50万円)
- 20年後:約520万円(元本240万円 + 利益約280万円)
- 30年後:約1,220万円(元本360万円 + 利益約860万円)
20代で始めるか、40代で始めるかで大きな差が生まれます。20歳から投資を始めると、60歳までの40年間で元本480万円が約2,400万円になることも可能なのです。
もう一つ重要なのが「ドルコスト平均法」です。これは定期的に一定額を投資することで、市場の上下に関わらず平均的な価格で購入できる方法です。以下の例で考えてみましょう:
毎月1万円ずつETFを購入する場合:
- 1月:1万円で10口(1口1,000円)
- 2月:1万円で8口(1口1,250円)
- 3月:1万円で12.5口(1口800円)
3ヶ月で合計30.5口を平均単価約984円で購入できます。市場が下落しても、むしろ「安く買えるチャンス」と捉えられるのがドルコスト平均法の心理的メリットです。

投資開始年齢による資産形成の違い
月々1万円を年利7%で運用した場合:
開始年齢 | 60歳時の資産 | 元本総額 | 利益 |
---|---|---|---|
20歳(40年間) | 約2,400万円 | 480万円 | 約1,920万円 |
30歳(30年間) | 約1,220万円 | 360万円 | 約860万円 |
40歳(20年間) | 約520万円 | 240万円 | 約280万円 |
初心者におすすめの5つの米国ETF
最後に、初心者の方におすすめの米国ETFを5つ紹介します。それぞれ特徴が異なるので、自分の投資方針に合ったものを選びましょう。
初めてETFを選ぶときは、こんなことも考えてみるといいですよ!自分のリスク許容度と投資目的に合わせて選ぶことが大切です。
配当重視なら高配当ETF、成長重視ならテクノロジー系ETFなど、自分の戦略に合わせて選びましょう!

1. VOO(バンガードS&P500 ETF):S&P500指数に連動するETFで、米国を代表する500社に分散投資できます。経費率はわずか0.03%と非常に低コストです。長期投資の王道とも言えるETFです。
2. VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF):米国株式市場全体(約3,500銘柄以上)に投資できるETFです。大型株から中小型株まで幅広くカバーしており、さらに分散効果が高いのが特徴です。経費率は0.03%です。
3. QQQ(インベスコQQQ信託):NASDAQ-100指数に連動するETFで、テクノロジー企業の比率が高いのが特徴です。ハイリスク・ハイリターンを狙える成長型のETFと言えるでしょう。経費率は0.2%です。
4. VYM(バンガード高配当株式ETF):配当利回りの高い米国企業に投資するETFです。インカムゲイン重視の投資家におすすめで、経費率は0.06%です。配当金を再投資することで複利効果も期待できます。👍
5. VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF):世界中の株式市場に投資できるグローバルETFです。米国以外の国際分散投資を一つのETFで実現できます。経費率は0.07%です。
初心者の方は、まずVOOやVTIから始めるのがおすすめです。リスクを抑えつつ、米国経済全体の成長の恩恵を受けられます。
米国ETF投資を始める方法
10万円から始める米国ETF投資を始める方法は、将来の資産形成に向けた優れた第一歩です。早期に投資を始めることで複利効果を最大限に活用でき、時間をかけて着実に資産を育てることができます。
特に初心者の方は、低コストで分散投資できる米国ETFから始めることで、リスクを抑えながら投資経験を積むことができます。投資は「大きなお金がないと始められない」というわけではありません。少額から始めて、コツコツと積み立てる習慣をつけることが大切です。
最後に、投資は長期的な視点で行うことが重要です。短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期投資の力を信じて継続することで、将来の自分に大きなプレゼントができるでしょう。
投資の旅を今日から始めてみませんか?😊
Summary
✅ 米国ETF投資は10万円から始められ、分散投資と複利効果で長期的な資産形成が可能
✅ 早期に投資を始めることで、少額でも時間をかけて大きな資産に成長させられる
✅ 初心者はVOOやVTIなどの低コストで分散効果の高いETFから始めるのがおすすめ