オルカンとS&P500、いま資金はどっちに?2026年の純資産・流入データで比較
新NISAで投資先を選ぶとき、多くの人が最後に迷うのが「オルカン(全世界株式)とS&P500、どっちにする?」という2択です。2026年に入ってこの2本は、両方とも純資産が過去最高を更新しました。では、いまお金はどちらに多く集まっているのでしょうか。
結論から言うと、2026年は「オルカン優勢」で、流入額はS&P500の約2倍です。この記事では、最新データで両者の違いと選び方を整理します。

そもそもオルカンとS&P500は何が違う?
まず基本のおさらいです。名前は似た文脈で語られますが、投資する範囲がまったく違います。
| 比較項目 | オルカン(全世界株式) | S&P500 |
|---|---|---|
| 投資先 | 世界47カ国・約2,600銘柄 | 米国の代表500銘柄 |
| 米国の比率 | 約6割(残りは日欧・新興国) | 100%米国 |
| 分散の広さ | 広い(1本で世界中) | 米国に集中 |
| 値動きの性格 | やや穏やか | 米国次第で大きく動く |
つまり「米国だけに賭けるのがS&P500、世界全体に分散するのがオルカン」という関係です。ただしオルカンも中身の6割は米国なので、値動きは意外と似ています。
2026年、資金はどっちに集まっている?
ここが本題です。2026年6月末時点で、両ファンドの純資産はともに過去最高を更新しました。
| ファンド | 純資産(6月末) | 月間の資金流入 |
|---|---|---|
| オルカン | 約12.7兆円 | 約3,400億円 |
| S&P500 | 約12.3兆円 | 約1,700億円 |
純資産の規模は僅差ですが、毎月新しく入ってくるお金(流入額)はオルカンがS&P500の約2倍です。かつては「S&P500一強」と言われた時期もありましたが、2026年は流れが変わってきています。
なぜいま「オルカン優勢」なのか
この逆転には、投資家の心理の変化があります。理由は主に3つです。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| ① 米国一極集中への警戒 | 「米国だけに全額」への不安が広がり、世界に分散したい人が増えた |
| ② 日本株・世界株の回復 | 米国以外の株も上がり、全世界に分散する魅力が見直された |
| ③ 「迷ったらオルカン」の定着 | 1本で世界中に分散できる手軽さが、初心者の定番になった |
専門家も「米国だけでなく世界を広く見たほうがよい、という投資マインドの変化が起きている」と指摘しています。とはいえ、これは「S&P500がダメ」という話ではありません。あくまで資金の流れの傾向です。
どっちを選べばいい?タイプ別
では、自分はどちらを選べばいいのか。タイプ別に整理しました。
| こんな人は… | 向いているのは |
|---|---|
| とにかく1本で世界中に分散したい/迷いたくない | オルカン |
| 米国経済の成長を信じ、リターンを狙いたい | S&P500 |
| 値動きを少しでも穏やかにしたい | オルカン |
| 過去実績の高さを重視したい | S&P500 |
なお、両方を持つ「合わせ持ち」も選択肢ですが、オルカンの6割は米国なので中身がかなり重複します。分散のつもりが「実質S&P500多め」になる点は知っておきましょう。
まとめ
2026年はオルカンとS&P500がともに純資産12兆円を突破し、流入額ではオルカンがS&P500の約2倍とリードしています。背景には「米国一極集中への警戒」と「全世界分散への回帰」があります。
ただし、どちらが正解ということはありません。大事なのは中身と値動きの違いを理解して、自分の方針で長く続けることです。コスト・分散・過去のリターンを並べて比べたいときは、ETFの数値をまとめて確認できるツールを使うと早いです。
※ 本文の数値や市況は2026年7月時点の情報です。投資判断はご自身の責任でお願いします。本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
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