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QQQとQQQMの違いは?中身は同じ、経費率だけ違うETFを比較【2026年】

QQQとQQQMの違いは?中身は同じ、経費率だけ違うETFを比較【2026年】
ETFショッパー

ナスダック100に連動するETFを買おうとすると、QQQQQQMという、名前も中身もそっくりな2本が出てきます。

違いは経費率が0.18%か0.15%かだけです。ただ、それなら全員が安いほうを選べばよさそうなのに、実際には古いほうのQQQに4.7倍のお金が集まっています。

この記事では実際のリターンを並べて差を確認したうえで、なぜそうなっているのか、そして日本から買う場合にどちらを選ぶべきかを整理します。

QQQとQQQM、中身は完全に同じ

まず押さえておきたいのは、この2本が同じ運用会社(インベスコ)が出している、同じ指数に連動するETFだということです。

どちらもナスダック100指数、つまりナスダック市場に上場する金融を除いた時価総額上位100銘柄に連動します。中身の銘柄も比率も同じです。アップル、マイクロソフト、エヌビディアといった顔ぶれが並びます。

QQQQQQM
運用会社インベスコインベスコ
連動指数ナスダック100ナスダック100
経費率0.18%0.15%
設定日1999年3月2020年10月
分配金利回り0.43%0.45%
違いは経費率と、生まれた年だけです

QQQは1999年生まれの古参で、ドットコムバブルもリーマンショックも経験してきた老舗です。QQQMはその21年後の2020年に、個人の長期保有向けとして後から作られた廉価版にあたります。

QQQとQQQMの経費率・純資産・出来高の違いを示した図解
経費率以外はほぼ同じ。差がどこに出るかを整理しました

1年リターンの差は0.04%、経費率の差そのものだった

経費率の差は0.03ポイント。これが実際のリターンにどう出ているかを見てみます。

期間QQQQQQM
直近1カ月+3.23%+3.24%+0.01
直近6カ月+17.72%+17.72%±0.00
直近1年+24.08%+24.12%+0.04
当社集計。1年の差0.04ポイントは、経費率の差0.03ポイントとほぼ一致します

きれいなくらい、経費率の差がそのままリターンの差になっています。中身が同じなのだから当然といえば当然で、これ以外の要因がほとんど働いていないことの裏返しでもあります。

ただし正直に言えば、0.03%の差は小さいです。100万円を1年持って300円。10年持っても、複利を含めて3千数百円ほどにしかなりません。

「コストは安いほうがいい」は正しいのですが、この2本に関しては桁を間違えないことのほうが大事です。0.03%を気にする一方で、為替の数%の動きを見落としていては本末転倒になります。

ではなぜQQQのほうが4.7倍も大きいのか

安いほうが有利なら、お金はQQQMに移りそうなものです。ところが実際は逆で、規模の差は開いたままです。

QQQQQQM
純資産約4,528億ドル約971億ドル
1日の平均出来高約4,281万株約377万株
純資産で約4.7倍、出来高では約11倍の開きがあります

理由は、QQQとQQQMでは使っている人が違うからです。

QQQは世界でもっとも売買されているETFのひとつで、機関投資家やトレーダーが短期の売買に使っています。オプション取引も活発です。こうした使い方では、0.03%の経費率より「いつでも大量に、希望する値段で売買できるか」のほうが圧倒的に重要になります。

出来高が大きいほど、買値と売値の差(スプレッド)は小さくなります。何億円分もまとめて売買する人にとっては、そのわずかな差のほうが年0.03%より大きな金額になるのです。

逆に言えば、毎月コツコツ買って10年持つ個人にとっては、その流動性はほとんど意味を持ちません。QQQMの出来高でも個人の注文が通らないことはまずありません。インベスコが「個人の長期保有向け」としてQQQMを用意したのは、まさにこの棲み分けのためです。

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日本から買うなら、東証のナスダック100も選択肢

日本の投資家には、もうひとつの道があります。東証に上場しているナスダック100連動のETFです。円のまま、日本時間に売買できます。

銘柄経費率為替ヘッジ
1545 NEXT FUNDS0.22%なし
2631 MAXIS0.22%なし
2841 iFreeETF0.11%あり
いずれもNISA成長投資枠の対象です

経費率だけ見れば米国のQQQMが有利ですが、東証のものは円のまま買えて、NISAの成長投資枠でも使いやすいという利点があります。為替ヘッジ付きの2841が0.11%と安いのも目を引きます。

ここで注意が必要なのは、米国上場と東証上場のリターンを並べて比べてはいけないという点です。QQQの数字はドルで測ったもの、東証のものは円で測ったもので、差の大半は運用の巧拙ではなく為替です。ヘッジあり・なしの選び方は為替ヘッジあり・なしの比較で詳しく整理しています。

結論:これから買うならQQQM、でも乗り換えは別

これから積み立てるなら、QQQMでいい

中身が同じで安いほうを選ばない理由がありません。個人の売買では流動性の差も問題になりません。金額が小さいうちは差もごくわずかですが、わざわざ高いほうを選ぶ必要はない、というだけの話です。

すでにQQQを持っているなら、そのままでいい

ここが大事なところです。乗り換えると、含み益に約20%の税金がかかります。年0.03%を取り返すのに何十年かかるかを考えると、多くの場合は割に合いません。

仮に100万円の含み益があるなら、税金はおよそ20万円。年0.03%の節約は100万円あたり300円ですから、計算するまでもありません。これから買う分だけQQQMにする、という進め方が現実的です。

短期で売買する、オプションも使うならQQQ

出来高とオプション市場の厚みは、QQQにしかない強みです。ただ、この記事を読んでいる多くの方には当てはまらないと思います。

よくある質問

Q. QQQMは新しいETFですが、なくなったりしませんか?

純資産が約971億ドルあり、規模としては世界でも上位のETFです。運用会社にとっても収益源なので、繰上償還の心配は実質的に不要と考えてよいでしょう。仮に上場廃止になっても、投資したお金が消えるわけではありません。その仕組みはETFが上場廃止されたらどうなるかで解説しています。

Q. どちらもNISAで買えますか?

米国上場ETFを成長投資枠で買えるかどうかは、証券会社ごとに対象銘柄が決まっています。QQQは多くの証券会社で扱われていますが、QQQMは会社によって差があります。購入前に各社の対象一覧で確認してください。東証の1545・2631・2841はいずれも成長投資枠の対象です。

Q. S&P500のETFと、どちらを買うべきですか?

性格が違うので、優劣ではなく好みの問題です。ナスダック100は100銘柄で技術系の比重が高く、値動きも大きくなります。VOOなどのS&P500は500銘柄に分散し、金融やエネルギーも含みます。コストを最優先するなら経費率0.02%のSPYMのような選択肢もあります。

Q. QQQのほうが歴史が長いぶん、実績も信頼できるのでは?

歴史の長さは運用会社の実績としては意味がありますが、この2本は同じ会社が同じ指数を追いかけているので、QQQMの成績が劣る理由にはなりません。実際、直近1年ではQQQMのほうがわずかに上回っています。

QQQとQQQMは、どちらを選んでも大きな失敗にはなりません。それよりも「ナスダック100という、100銘柄に集中した指数を自分の資産の何割まで持つか」のほうが、結果への影響はずっと大きくなります。各銘柄の最新の数値はETFショッピングで確認できます。

※ 本記事は2026年8月時点の一般的な情報です。利回りや値動きは市場環境で変わります。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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